「今の保育園を辞めて新しい環境に転職したいけど、いつも面接で不採用となってしまう…」毎回、全力で自分をアピールしているのに、後日応募先から届く手紙には“ 不採用 ”の文字。同じ結果を何度も繰り返していくうちに、自信も気力も無くなって「転職なんて無理かも…」と諦めモードになっていませんか?
面接で不採用となってしまうのは、自身の魅力を伝え切れていない可能性があります。面接官に良い印象を与えるためにはどこに注意したらいいのでしょうか。
今回は面接時の服装からよく聞かれる質問までご紹介します。
保育士面接で受かるために大切な5つの対策
みなさんが保育士面接において大切にしていることはなんですか?
「面接官の質問に的確に答える」「今まで培ってきた経験を全力でアピールする」「笑顔で、ハキハキと元気に受け答えをする」などでしょうか。確かにどれもアピールポイントとしては欠かせませんよね。
しかし、どれかに注力してしまうあまり、それ以外の部分が疎かになってしまうこともあるのです。自分の気付かないところを面接官はチェックしているかもしれません。
今回は面接で受かるために重要となる5つのポイントを順にご紹介していきます。是非ひとつひとつ読んでみて、自分にできていないところがあるか探してみてくださいね。
1. 面接準備を怠らない
面接を受けるにあたって、事前に準備を行うのはとても大切なことです。以下の項目を用意しておけば、面接の際にも必ず生かすことができますよ。
■園のホームページ、配布資料をチェック
志望する園の情報はできるだけ詳しく把握しておきます。園の保育理念・保育方針、園長の挨拶文なども見逃さずにチェックし、それらを参考に志望動機や逆質問の内容を考えてみましょう。■持ち物や必要書類の準備
面接時に必要となるアイテムは以下のとおりです。【必要なもの】・筆記用具・履歴書、職務経歴書・ハンカチ、ティッシュ・印鑑・求人情報のコピーやパンフレット・上履き、もしくはスリッパ履歴書や職務経歴書は、誤字脱字や記入漏れがないか最終確認をお忘れなく。書類は念のため、クリアファイルと封筒で二重に包み、保護することで折れや汚れを防ぎます。筆記用具、印鑑も当日までに必ず用意しておきましょう。また、どこの園でも室内に入る際は靴を脱がなければなりません。園側がスリッパを用意してくれる場合もありますが、基本的には履物を持参するようにしましょう。ほかにも、ソーイングセットや折り畳み傘、女性なら替えのストッキングがあると安心です。■時事ニュースのチェック
新たな子育て支援や経済政策など、保育業界では日々さまざまなテコ入れが国によって行われています。それにともない面接の際には、保育に関する問題をどう捉えているか、どう考えているかと問われることも少なくありません。当日までにニュースサイトや新聞、厚生労働省のホームページなどを参考に最新の話題をチェックして自分の考えをまとめておくようにしましょう。■面接日時、場所、会場までの所要時間を確認
あらかじめ指定された日時や面接会場となる場所の確認をします。自宅もしくは現在働いている職場から、直接会場に向かう場合の所要時間も調べましょう。当日遅刻のないように余裕をもって行動し、10~15分前には面接会場に到着するのがマナーです。 2. 正しい挨拶やマナー、身だしなみをチェック
髪型、メイク、服装と面接時の身だしなみに、みなさんはどれくらい気を付けていますか?「転職面接だから新卒の頃に比べてあまりチェックはされないだろう」と、つい気が緩んでしまってはいないでしょうか。見た目であなたの印象を下げてしまわないように再確認してみましょう。
服装・髪型・メイク
■服装
とくに園側から指定がなければ基本的にはスーツを着用します。
上:ジャケット・ブラウスor白のワイシャツ
下:パンツorスカート
靴:黒のパンプスorフラットシューズでも少しヒールのあるもの・革靴(男性)
鞄:A4サイズの書類が入る大きさで、派手すぎず落ち着いた色合いのもの
シャツのアイロンがけは忘れずにしておきましょう。靴に汚れはついていないか、上下のスーツに糸くずやホコリはついていないかまでしっかりチェックします。
冬の時期はコートを着用してもかまいませんが、園内に入る前には脱いで手に持つのがマナーです。
職場から直接面接会場に向かう際、フォーマルな服装が難しいこともありますよね。そんなときは、あらかじめ応募先の園に私服で参加してもいいかを確認しておきましょう。ブラウスにジャケットを1枚羽織れば、私服でも良い印象になります。 ■髪型
明るすぎる髪色や奇抜な髪型は避けましょう。ロングの方は、髪をおろすよりもひとつにまとめた方が清潔感があり好印象を与えられます。ショート・ミディアムの方は、顔が隠れて暗い印象を与えてしまわないよう、横髪をきちんと耳にかけてヘアピンで固定しましょう。寝癖や髪ハネがないか出かける前に忘れずに確認しておくといいですね。
男性も、女性と同様に明るすぎる髪色や奇抜な髪型は避けましょう。寝癖やボサボサな髪は不衛生な印象を与えてしまいます。少量のワックスを使用し整えるのがベスト。つけすぎてしまうと、髪の毛がテカテカになりかえってマイナスポイントに。ワックスもなるべく香りのない無香料のものを選びましょう。
■メイク
自然な色合いを使用したナチュラルメイクが基本です。遊びに出かける時と同じようなメイクは、面接という場では印象が悪くなることもあるので避けましょう。顔色をよく見せる程度にメイクの濃さを抑え、淡いピンクやオレンジなど誰の肌にも合いやすく、フレッシュな印象を与える「コーラルカラー」を選ぶことがおすすめです。
男性の場合は、髭を剃り清潔感をアピールします。眉毛もなるべく整える程度でいじりすぎないように注意しましょう。 挨拶やマナー
原則、当日は遅刻厳禁です。なるべく10~15分前には会場に到着するよう調整しましょう
。万が一交通機関のトラブルや道に迷ってしまったときには、早い段階で園に遅れてしまう旨を報告します。面接時の基本的なマナーは5つ。①園に入る前に携帯電話の電源を切る②職員や面接担当に会った際には、元気よく挨拶をする③面接室に入室する際には、ドアを3回ノックし「失礼します」と言いながら静かに入室④椅子の横に立って面接官に「座ってください」といわれるまで待つ⑤面接が終了後「本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき誠にありがとうございました。失礼いたします」と言い一礼してから退室面接では受け答え以外の部分も見られています。基本的な入出時の作法は手順を怠らないよう、きちんと頭に入れましょう。 3. よく聞かれる質問と回答例5選!
保育士の面接を控えている方にとって、特に気になるのが「どんな質問をされるのか」ということ。面接という短い時間の中で相手に自分の魅力を伝えなければいけないので、あらかじめ質問を予想して自分の考えをまとめておくことが大切です。そこで今回は「保育士面接でよく聞かれること」を質問されやすいものから順に、受け答えの良い例と悪い例を挙げてみました。面接ですべて受け答えできたのに、あまり手ごたえを感じない…なかなか受からない…という方も、こちらを参考にしてみてくださいね。■質問1「自己紹介をしてください」
面接の最初に、必ずといっていいほど聞かれる質問です。名前や職歴のほかに、何を答えるべきなのでしょうか? 【悪い例】
山田 花子と申します。現在は、△△園に勤務し4歳児クラスを担当しております。趣味は、ショッピングをすることです。
面接でこのような紹介をすると、かえって印象を悪くしてしまいます。質問の意図は、あなたが「自分をどう分析しているか」ということ。仕事と関係のない話をしても、面接官はあなたの働く姿を想像することができません。
この自己紹介では名前や経歴のほかに、前職はどのクラスにいて、子どもたちにどのような保育を行っていたのか、所属している学校で何を学んだのかを簡潔に説明しましょう。さらにピアノや絵画など保育園で生かせる得意分野をアピールできるといいですね。
【良い例】
山田 花子と申します。以前は、△△保育園に勤務し、4歳児クラスの副主任を担当しておりました。幼少期の頃からピアノを習っておりましたので、得意分野を活かして子どもたちにさまざまな歌を教えてまいりました。貴園でも、子どもたちに音楽のすばらしさを伝えていけたらと考えております。
■質問2「なぜ保育士を目指そうと思ったのですか?」
新卒者でも転職者でも、ほぼ間違いなく聞かれる質問です。何がきっかけで保育士の道を目指すこととなったのか、過去を振り返って伝えてみましょう。【悪い例】
保育士を目指したきっかけは、「子どもが好き」だからです。
この回答も決して間違いではありません。「子どもが好きだから」「昔、保育士さんに憧れて」そういった想いを抱いて保育士を目指した方は多くいらっしゃると思います。
けれどこの一言“ だけ ”では、印象も弱くなってしまいがち…。
「子どもが好き」ということを伝えたければ、より具体的に一言エピソードを添えてみましょう。
【良い例】
保育士を目指した理由は、「子どもたちを笑顔にする」素晴らしい仕事だと感じたからです。高校生のころに、授業の一環で保育園を訪問する機会がありました。自分たちで考えた出し物で、子どもたちが喜んでくれたことが強烈に印象に残っていて、自分も保育士になりたいと考えるいいきっかけとなりました。
■質問3「当園を選んだ理由はなんですか?
」志望動機も面接において必ずといっていいほど聞かれる質問のひとつ。「数多くある保育園のなかで、なぜこの保育園を選んだのか」「園の方針や理念など、求職者がどれくらい当園のことを知っていてくれているのか」を面接官はチェックしています。【悪い例】
貴園を志願した理由は、自宅からも近く求人内容が自分の希望と合っていると判断したからです。
「通勤が便利だから」「待遇がいいから」と本音の部分をいいたい気持ちはわかります…!
しかし、ここは志望園の特徴や方針をいかに理解しているか、自分の理想の保育に合っているかを伝えましょう。ホームページやパンフレットをみて、どこに魅力を感じたか考えてみてください。
【良い例】
私は、現在園児の数100名弱の保育園に勤務しております。大規模ゆえにやりがいは充分にありましたが、その分効率的な業務を求められていたため、子どもたちとふれあう時間に限りがありました。次第に、もっと一人ひとりに時間をかけて、より子どもたちと絆を深めたいと考るようになり転職を決意いたしました。
貴園が少人数制の保育園であることと、貴園の保育理念でもある「一人ひとりに寄り添った保育」に強く共感し志望いたしました。
質問4「長所と短所を教えてください」
この質問では、“自分を客観的に見られているか、自己分析ができているのかどうか”を見ています。【悪い例】
私の長所は、真面目で責任感もありリーダーシップをとるのが得意だというところです。そのため、気が短く我が強いところが短所でもあります。
長所と短所を伝える際のポイントは、最後に「短所とどのように向き合っているか」を伝えることです。短所を伝えただけでは、改善する努力をしていないと捉えられてしまい、印象も悪いままになってしまいます。自分の短所を把握しているか、それを自分なりにどうカバーしているのか
が重要なのです。またアピールしたい気持ちが強すぎるあまり、長所をたくさん挙げてしまうこともありますが、できるだけひとつに絞り「長所」と「短所」が一貫性のあるものにするとわかりやすいですね。 【良い例】
私の長所は「責任感が強い」というところです。一人ひとり子どもたちの行動から目を離さないように意識したことで、現在担当しているクラスでは不注意で怪我をする子どもはいませんでした。
しかし一方で、問題が起きると自分で解決しなければと考えがちになり、一人で抱え込んでしまう傾向があります。ですので、なるべく問題が発生したら一人で抱え込まずに、まわりの人を頼るように心がけています。
■自己分析で困ったときには…『短所』から考える面接の際に毎回高確率で質問される長所と短所。なかには自己分析が苦手で、アピールポイントが出てこないと悩む人も多いのではないでしょうか。そこで、まずは“ 自分の短所がどこなのか ”
を考えることから始めましょう。例えば、「他人に流されやすい」という短所をポジティブにいい換えると「他人の意見を聞く協調性のある人」ともとれますよね。短所から長所を導き出すことで、一貫性もあり自己PRの文章も考えやすくなりますよ。自己分析で困ったときは、ぜひ活用してみてください。 ■質問5「前職を退職した(しようと思った)理由はなんですか?」
転職の方の場合、退職理由は必ず聞かれる質問なのでしっかり理由を考えておきましょう。【悪い例】
前職を退職した理由は、職場の先輩保育士からいじめを受けてしまい、自分のやりたい保育ができないと判断し退職しました。
退職理由を伝える際に、注意しなければいけないのが“ どこまで正直に伝えるか ”ということです。いじめやパワハラ、待遇面など理由は人それぞれあるかと思います。それらを伝える場合、「いじめられたから」「給料が低いから」と、直接的な表現は面接官に悪い印象を与えてしまいます。なるべく表現の仕方を変えてみましょう。
また、退職にいたる原因を改善しようと試みたという一言があるといいですね。
【良い例】
現在勤務している園では、保育士同士が連携して保育をしていこうという姿勢がみられません。積極的にコミュニケーションをとろうと努めましたが、残念ながら改善される様子がなかったため、もっと協調性をもって保育に取り組める園に転職しようと決意いたしました。
保育士ならではの意外な質問
これらのほかにも、面接官はさまざまな質問を投げかけてきます。中には、保育士面接ならではの質問も用意されているケースがあります。
【面接の際に聞かれた保育にまつわる質問】
・子どもの頃に好きだった遊びはありますか?
・好きな絵本は何ですか?
・自分を動物、色、漢字で例えると?
・今までで一番成功したこと(辛かったこと)は何ですか?
・子どものころどんな子でしたか?
・ピアノはどの程度弾けますか?
・みんながトイレを清潔に使うにはどうしたらいいですか?
あまり重要ではなさそうな質問ばかりですが、これらの質問から面接官はあなたの人柄を見ています。過去の実体験を混ぜながら、相手に良い印象を与えらえるような回答を導き出しましょう。
【逆質問】質問はありませんか?と聞かれた時は
保育士の採用面接では、面接の最後に面接官から「最後になにか質問はありますか?」と聞かれることがあります。ただ不明な点はないかという意味だけではなく、“ 応募者がどれくらいやる気をもって面接に臨んでいるのかの意思確認 ”のために聞かれます。逆質問に対し「特にありません」と答えてしまうのはNGです。また『調べればわかること』や『労働条件』に関して質問するのも避けましょう。では『逆質問の場』でどんな質問をしたらいいのでしょうか。面接官に好印象を持ってもらうためにも内定をもらったあとのことを想定した質問内容
にしましょう。例えば「こちらの園に採用された場合、なにか準備をしておいたほうがいいことはありますでしょうか」といった質問。この保育園で働きたいという強い意志と積極性がアピールできる質問なのでおすすめです。ほかにも、自分のセールスポイントをアピールするために「資格や特技を活かした活動はできますか?」といった質問を投げかけてみるのもいいですね。 4. 作文や小論文の対策も忘れずに
一部の保育園では、より園に適した保育士さんを採用するために面接だけでなく『作文』や『小論文』を採用試験のひとつとして取り入れています。あらかじめ履歴書と一緒に提出物として指定されることもあれば、面接当日に書くよう指示を受ける場合もあります。テーマはいくつか用意された中から選んで書くものと、自分で1からテーマを考える2種類のパターンがあり、文字数はだいたい800字程度(原稿用紙2枚分)です。
【作文】…自分の体験談や感想を書きます。
【小論文】…まずテーマについて自分の意見を述べます。その理由や根拠を順序を立てて説明し、相手を説得する文章を書きましょう。
作文、小論文で大切なことは、『一貫性のある文章』を心がけることです。序論、本論と続き、最後に結論と順に構成を組み立てて、文章の途中で矛盾が生じないように注意しましょう。誤字や脱字、文法に誤りがないように最終確認も忘れてはいけません。
また筆記のほかに、【ピアノの試験】を行う園もあります。課題曲は事前に指定がなければ、保育園でよく歌われるような「童謡」を演奏しましょう。苦手だと感じる方も、自分の力量に合った曲で臨むことが大切です!
5. お礼状はなるべく送る
面接が終わったあとは、お礼状を送りましょう。お礼は「メール」または「手紙」どちらがいいかという点ですが、なるべく手書きの手紙を送るのがベターです。
なぜなら、保育士さんのお仕事の大半は連絡帳やお便りなどを手書きで書くことが多いからです。文字のきれいさ丁寧さはアピールポイントにもなり、なにより丁寧に書かれた手紙は、自分の想いも伝わりやすく相手に好印象を与えます。文章は長すぎず、感謝の気持ちを簡潔に述べましょう。
面接時の印象など、どうしても伝えたいことがある際には、一言二言におさえて書くと見た目の印象もよくなります。
手紙はなるべく面接を受けた当日に作成し、3日以内に届くように送りましょう。
お礼状は必要なのか
お礼状は必要か必要ではないかという意見は賛否両論あり、判断に迷われた方もいると思います。結論からお伝えすると、お礼状は書かなくても直接合否に関係することはありません。
しかし、丁寧に書かれたお礼状を園側が受け取ることで、あなたの感謝の気持ちや「ここで働きたい」という熱意を伝えることはできます。もしかしたら、あなたの手紙を読んで「この人と一緒に頑張っていきたい」と思ってくれるかもしれません。少しでも可能性にかけるなら、試す価値は十分にあるのではないでしょうか。 保育園あるある?園見学後に保育士面接の流れ
保育園見学ではその日のうちに、そのまま面接を行うことも少なくありません。まだ面接ではないからと気を抜いていると、面接官に思わぬところをチェックされていたなんてことも。面接官はあなたのどこを見ているのか、またあなた自身が保育園の見学時にどこを見るべきなのか知っておきましょう。
【見学時に園側が見ていること】
・ハキハキと大きな声で挨拶ができているか、また言葉遣いは適切か・服装、髪型、メイクなど外見の印象はどうか・積極的に質問をしてきているか、コミュニケーションを取ろうとしているかコミュニケーションを取ろうとしているか、という点ですが園側は会話のなかで『あなたの人柄』をチェックしています。園内の細かな部分まで気にかけている人か、ほかにも気になるところは自分から聞ける人かどうかなど、今後ここで働く保育士として『適した人材』か判断しています。一方、応募者が園内をチェックするポイントは以下のとおりです。【見学時のチェックポイント】
・子どもたちが、いきいき楽しそうに過ごしているかどうか・職員や職場の雰囲気や様子・園内は清掃が行き届いているか、安全に配慮されているかどうか子どもたちが快適にリラックスして過ごしていて、職員同士のコミュニケーションや保育の様子がいいと、それだけ園の環境も良好だということがわかります。園内の設備は安全に配慮されているか、掃除が行き届いていて清潔感があるかどうかも見ておくといいですね。内定が決まれば今後その園で働くことになるので、見逃しがないようにチェックをしましょう。 保育士面接で好印象を与える人ってどんな人?
面接の前に、面接官に良い印象を与える人はどんな人なのか確認しておきましょう。面接の内容だけではなく、会った瞬間の印象でも直接合否に影響してしまうことがあります。■話し方を意識する面接の際に、話し方や話すスピード、声の大きさ、表情などを意識していますか?緊張のあまり、つい早口で喋っていたり表情が強張っていたりしていないでしょうか。そうなってしまう気持ちもわかりますが、面接の際には一呼吸おいてゆっくり話す
ように意識しましょう。保育士は普段から子どもたちに笑顔を向ける仕事なので、終始無表情だと面接官からは「この人はあまり笑顔をつくらない人なのかな?」とマイナスの印象を持たれてしまうことも。面接中はできるだけ自然な笑顔を維持できるよう普段から練習をしておくといいでしょう。■適度な相槌をうつ人と会話をするとき、「うんうん」と頷いてくれると親身になって聞いてくれていると感じますよね。それは面接にも有意に働くことがあります。面接官が話している時は小さくうなずき、相槌を打つ
ことで良い印象を与えることができますよ。■聞き取れなかったら正直に話す面接官の質問内容が聞き取れなかった場合、聞き返すのは失礼だと思っている方はいませんか?質問された内容がわからないまま、あてずっぽうで答えてしまうと相手の心象を下げてしまう恐れがあります。わからなかったときは、「申し訳ございません。聞き取れなかったので、もう一度おっしゃっていただけますでしょうか。」と正直に答えましょう。■自分の言葉で話す面接の際に、文章を考えるのが苦手だからと定型文のような答えを用意していませんか?面接官は複数回面接を行うため、「ああ、またか…同じような内容を聞いたな…」と面接官の印象に残りにくくなってしまいます。面接でもっとも大切なことは、自分の耳で聞いたこと、感じたことなど実体験を混ぜつつ自分の言葉で話す
ということです。面接と同じ日に園内の見学を行うパターンはよくありますよね。そこで感じたことを話すことによって「保育園のことを見てくれている、考えてくれている」と園側は感じることができます。ここで注意してほしいのが決して「定型文を使わない」ということ。定型文の言葉を並ばせつつ、自分なりの経験を織り交ぜて話すといいでしょう。■清潔感のある身だしなみ保育士の面接において、「清潔感」は重要なポイントです。子どもたちが快適に過ごすために、保育園の中や保育士の服装は常に清潔でなければいけません。面接の際にも、面接官は身だしなみを細かくチェックしています。髪の色、衣服のシワや汚れ、メイクの濃さを面接前にチェックし、清潔感のある正しい身だしなみで面接に臨みましょう。 対策を立てて保育士面接での印象アップを狙おう!
面接で何度も落とされて自信を無くしてしまった保育士のみなさん。今回、服装、面接、見学と順を追って解説していきましたが、自分にできていないと感じる部分はありましたか?「面接の内容だけに集中してしまい、身だしなみに配慮が行き届いていなかった」「面接官の質問の意図をきちんと理解していなかった」と、少しでも改善できるところが見つかれば幸いです。
面接において、手を抜いていいところはひとつもありません。園側は、たった1日であなたのすべてを見ると思ってください。「この人を採用したい」と思ってもらえるように、完璧な状態で面接に臨みましょう。
もし面接対策が不安なときは、『人材紹介会社』で相談してみるのもひとつの方法です。無料で相談でき、プロのアドバイザーが面接での受け答えの練習&アドバイスもしてくれますよ。