保育士の仕事は、どの職場であっても業務量が多く忙しい仕事です。
中でも今回は、保育園で働く保育士にとって、とくに忙しい時期や時間帯をご紹介します。
保育士の仕事の忙しさを解消させるためのコツもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
保育士の仕事で忙しい時期を徹底調査
保育園での1年間で忙しい季節、保育園生活の中で忙しい時間帯はいつでしょうか。保育園の仕事の流れをみていきながら、保育士の忙しさの波を知りましょう。
保育士の仕事で忙しい季節とは
毎日忙しい保育士の仕事ですが、中でもとくに忙しいのは行事の前後です。
各保育園で、新年度に更新される“年間計画表”を確認してみましょう。
季節ごとに行われる行事は保育園によって違います。
大きな行事の準備期間にあたる約1ヶ月前からは、行事に向けての子どもへの導入や行事に必要な製作物の作成に追われてきます。
【一般的な保育園での行事例】
春
入園式・卒園式・ひな祭り
夏
夏祭り・お泊り保育
秋
運動会・ハロウィン・芋ほり
冬 クリスマス会・作品展・節分
毎月 お誕生日会等
行事に対する考え方は、保育園の規模や法人、園長の考え方によって全く違います。
上記では季節ごとの行事を簡単に挙げましたが、他にも保育園独自の行事もあります。各行事の規模の大小についても、働いている保育園の年間計画表をみながら確認してみてください。
保育士の1日の仕事で忙しい時間とは
保育園の生活では、1日の流れが基本的に決まっています。保育園での基本的な1日の流れの例はこちらです。
<保育園の1日の流れ>
<朝>
07:00~09:30 園児の受入れ(自由あそび)<日中(前半)>
09:30~10:00 朝の会10:00~11:30 各クラスの保育活動11:30~12:00 給食<日中(後半)>
12:00~14:30 お昼寝14:30~15:30 お昼寝明けのオムツ替え、おやつ<夕方>
15:30~19:00 園児の引き渡し(自由あそび)次に時間帯ごとに分けて、保育士の仕事を考えてみましょう。<朝の時間の仕事>
解錠後、保育室の環境を整える(保育室の換気、加湿器空気清浄機やエアコン、消毒液作りや洗濯物の取り入れ等)、子どもの受入れや保護者対応。※常勤保育士が出勤するまで少ない人数でまわす。<日中前半の仕事>
オムツ替えやトイレトレーニング、朝の会、各クラス保育開始(散歩、室内遊び、園庭あそび等)、乳児クラスは朝のおやつや調乳等、子どもの手洗い、着替え、給食のテーブルやイスの配置、消毒、配膳、食事の補助、片付け等。<日中後半の仕事>
布団の準備、子どもの手洗い、着替え、寝かしつけ、連絡帳、月案週案日案の記入、保育日誌、保育ブログのアップ、散歩や日中前半の活動に使ったもの片付け、汚れた衣類や食事エプロンの掃除や仕分け、子どもを起こす、お昼寝明けのオムツ替え、おやつの配置、消毒、配膳、片付け等。※空いた時間があれば製作物(壁面装飾、入園進級、各行事の計画や製作)<夕方の仕事>
主に室内での自由保育。随時お迎えの対応、トイレ、事務所、各保育室の掃除と除菌、加湿器空気清浄機の掃除、洗面所の掃除、洗濯物干し、おもちゃの除菌、子どもの衣類の整理整頓等。※空いた時間があれば製作物(壁面装飾、入園進級、各行事の計画や製作)このように保育士の仕事は業務量が多い上、小さい子どもたちの安全を見守り成長を促す仕事なので「忙しい」と感じるのは当然です。保育士の忙しさによるプライベートへの影響って?
“仕事と家庭との両立が可能”という保育求人をよく見かけますが、保育士は仕事と私生活の両立が難しい職種とよくいわれます。
では、実際にはどんな影響があるか代表的な事例を挙げてみます。
保育士の業務連絡LINEの返信に追われる
実は、最近の仕事事情で多い悩みのひとつに「LINE連絡」があります。
LINE連絡では遅番勤務終了の報告、保護者からの伝達事項や、今月の歌の伴奏までさまざまな内容が共有されます。
とくに女性の多い職場である保育士の仕事は“常につながっていること”を重視している風潮があり、LINE連絡通知は頻繁に届きます。
仕事が休みでも構わず流れるLINE連絡に、疲れてしまう保育士さんも多いようです。
保育士の忙しさで恋愛や結婚ができない
残業や持ち帰り作業が多い保育士の仕事。とくに行事前には時間がなく、とても恋愛や結婚どころではありません。
1日仕事を終えて帰宅してから夕飯作りをする気力がなく、宅配やテイクアウト品を食べながら、持ち帰りの作業に追われる期間が続く…なんてことも。
保育士の忙しさを解消させるために必要なこと
こまで保育士の仕事の忙しさをお伝えしてきました。
では、保育士の忙しさを少しでも減らすためにできることは何でしょうか。
保育士の働き方改革を進めている職場を選ぼう
働き方改革は、保育園に必要な取り組みでしょう。ICT導入による業務量の効率化、システム導入によるシフト管理などを進めることによって保育士の仕事の忙しさは軽減できるのではないでしょうか。
さらに、きちんと有休消化ができている、残業の上限が適切に管理されている、といった点は働きやすい保育園を選ぶ上でのポイントとなります。働き方改革の促進によって保育の質が上がり、多様な働き方を選択することができるようになれば、理想の職場探しに近づくと思います。
保育士としての働き方を考えてみよう!
保育士として働くなら、自分に合った雇用形態を選択するのも大切。
雇用形態には、正社員・契約社員・時短勤務社員・派遣社員・パート社員などがあり。
契約によって時間や給料や任される仕事内容も異なります。
これから働く方は契約前にできること、できないことをしっかりと伝えましょう。また仕事をしていく上で、忙し過ぎて辛くなった時には保育園の上司などに相談してくださいね。
忙しくてもやりがいのある保育で楽しい毎日を
保育士の仕事は忙しいですが、充実した毎日の中で子どもたちの成長を感じることができる大変やりがいのある仕事です。
無理せず楽しく保育士の仕事ができるように、働く保育園の選び方や雇用形態についてもじっくりと考えてみましょう。