ペープサートとは、紙と棒で作った保育教材のひとつです。
保育の中では、生活の区切りや行事の導入などでもよく使われますね。
今回は、ペープサートの作り方から年齢別のねらいまでをたっぷりとご紹介します。
ペープサートで人気のお話や保育で活用する際の注意点もまとめているので、参考にしてくださいね。
ペープサートとは?
ペープサートは「paper puppet theater」(紙人形劇)という英語を簡略化した俗語と言われています。簡単に作ることができる“紙の人形劇“です。
ペープサートの素材と作り方について
ペープサートは、画用紙・割りばし・テープとのりの4つの材料で作成することができます。作り方も簡単で、イラストをプリントした画用紙を切り取り、割りばしにうちわのように固定するだけ。イラストは手書きでもいいですね。
ペープサートの活用法って?
ペープサートを保育現場で使う場面を考えてみましょう。1 活動と活動の間に子どもを惹きつけるのに使う
2 集会や行事前の導入で使う
3 行事や誕生日会のメインとして使う
などが挙げられます。保育でペープサートを使う場面を想像しながら、長さや種類を選んでください。 ペープサートとパネルシアターの違いって?
ペープサートは、紙と棒で作り、手で持って演じる保育教材です。
一方、パネルシアターはパネルボードに不織布を付けていくタイプの保育教材です。
1つの登場人物に裏面と表面を作って演じることができるという共通点はありますが、教材としては別物です。
ペープサート年齢別のねらい
ペープサートに期待できる保育のねらいを、年齢別に挙げてみました。
ペープサート【0歳児/1歳児】のねらい
子どもの興味を惹く/想像力を育てる
0歳児のスタートは、周囲のことに関心を示し始める5~6ヶ月頃からがおすすめ。色や変化で惹きつけながら短めのペープサートを保育に取り入れてみましょう。
ペープサート【2歳児/3歳児】のねらい
創造力を育てる/知的好奇心の刺激
お話に興味が湧いてきた2、3歳頃なら、表面と裏面とで連携するペープサートがおすすめ。色や形で裏面を想像させるストーリーなら、興味をもってみてくれそうです。
ペープサート【4歳児/5歳児】のねらい
表現力を育てる/言葉や話の理解力を育てる
4、5才頃になると、登場人物になりきってストーリーを楽しむことができるようになります。子どもたち自身が作ったペープサートを演じる事もできますね。
ペープサートで人気のお話ベスト3
ペープサートは、手で持ちながら演じるのでご自分が演じやすい本数を考えながら作成しましょう。続いて、ペープサートで人気のお話を3つご紹介します。
ペープサートで人気の「いないいないばあ」
「いないいないばあ」は、表面と裏面で変化を楽しむことができるペープサートにぴったり! 登場人物は、人気の動物を何種類か選ぶのがおすすめ! 絵本よりも動きが出せるペープサートなら、0歳児の低月齢のお子さんもみてくれそうですね。
ペープサートで人気の「どんな色が好き」
保育現場でのペープサートで定番なのが「どんな色が好き」です。
短い歌を歌いながら数種類の色のペープサートを動かし、順に色を進めていき最後に「全部の色がすき!」で終わります。お絵かきや制作前の導入に最適ですね。
♪どんな色が好き? きいろ!
♪きいろい色が好き 一番さいしょになくなるよ きいろいクレヨン♪
ペープサートで人気の「はたたくくるま」
「はたらくくるま」も子どもたちに人気。こちらも歌に合わせて演じるタイプのペープサートです。
はたらくくるまを紹介する歌なので、種類ごとの車のペープサートを用意しましょう。また曲を全て使うと15分を超えるので、間延びしないように短縮して調整してみてください。
ペープサートを保育で活用するときの注意点は?
ペープサートを保育で活用するときに気を付けたいことはこちらの2点です。
ペープサートの“貼り方の注意点”
ペープサートは、固めの画用紙に対して細めの割りばしを使うため固定しづらく、貼り方には注意が必要です。両面を貼り合わせる際に、割りばし付近にのりを付け割りばしの形にそって画用紙を密着させましょう。テープはくるっと輪のように、両面テープのように内側に貼り付けるのがおすすめです。
ペープサートの“演じ方の注意点“
ペープサートでは演じ方がとても大切です。登場人物は実際に喋ったり踊ったりしているよう演技も工夫をしましょう。鏡をみながら演技の練習をすると、登場人物の動きがわかりますよ。また、裏表の変化がある場合には後ろ側がみえないように注意してくださいね。
ペープサートを保育に取り入れてみよう!
ご紹介したようにペープサートは、簡単に作れます。
保育中には、少しの時間子どもの興味を惹きつけておきたいと思う場面がたくさんありますよね! ぜひ、いくつかの種類のペープサートを用意して保育で活用させてくださいね。