保育士と子どもがスキンシップをするとどんな効果があるのでしょか?
今回の記事では、保育園でのスキンシップについてご紹介します。
効果や年齢別のスキンシップ遊びから、少し行き過ぎた子どもからのスキンシップへの対応についてもご紹介しているので、最後までご覧ください。
保育園でのスキンシップはなぜ必要なの?
保育園でのスキンシップは、なぜ必要なのでしょうか?ここでは3つ挙げてみましょう。
スキンシップ保育をすると愛情ホルモンが分泌される
スキンシップを心地よく感じる事で、オキシトシンという愛情ホルモンが分泌されます。
このオキシトシンが分泌されると、幸せな気持ちや安心感が生まれ、不安やストレスの軽減に繋がっていきます。
スキンシップを保育で取り入れると成長を促す
スキンシップが十分に取れている子どもは、精神的にも安定しています。
心が安定する事で、何かに挑戦する好奇心が育ち、集中して物事に取り組む事ができるようになる効果もあります。
肌のふれあいは、脳の成長に不可欠です。
スキンシップは子どもとの絆を深めるのに最適
スキンシップをする事によって出るオキシトシンは、絆ホルモンとも言われています。
子どもだけでなく、スキンシップをする大人の方からもオキシトシンが分泌されるからです。
スキンシップをする事で、互いの距離が縮まり信頼関係が生まれます。
【年齢別】保育にスキンシップ遊びを取り入れよう!
保育園でできるスキンシップ遊びを年齢別にご紹介します。
0歳児とのスキンシップ遊び
0歳児は、おむつ替えから沐浴まで大人と触れ合う機会が多くスキンシップするチャンスがたくさんあります。
お世話する度に声を掛けて頭を撫でる、「いい子ね」と背中をさするなど積極的にスキンシップしていきましょう。
また、6ヶ月を過ぎた頃からできるスキンシップ遊びに「らららぞうきん」があります。
子どもをぞうきんに見立て、歌を歌いながら全身をさする・こする・足をつかむと色々なスキンシップができるのでおすすめです。
1歳児とのスキンシップ遊び
1歳児は、ハイハイから一人歩きに変わる時期。
ハイハイのスピードが速くなっているので、保育士も一緒にハイハイで鬼ごっこしてもいいですね。
子どもを捕まえた時にたくさんスキンシップを取れば、嬉しくなって何度も逃げる事でしょう。
また、座りで行うスキンシップ遊びなら「一本橋こちょこちょ」はいかがでしょうか。
どの年齢の子どもでも楽しめるふれあい遊びですが、保育士の指が肌を伝う事で肌感覚を養うのにも向いています。
2歳児とのスキンシップ遊び
2歳児の子どもが好きな歌の一つに「あたまかたひざポン」があります。
歌に合わせて、頭や肩を触っていく動作あそびの一つですが、一緒に行う事で保育士とのスキンシップにもなります。
最後の「大大大す・き」の歌の部分だけぎゅーっと抱きしめてもいいですね。
3歳児とのスキンシップ遊び
3歳児になると、ごっこ遊びが増えてきます。
ごっこ遊びには自分が見たままを演じる子もいれば、願望が役柄に現れる場合も。
ごっこ遊びで「ねこ(にゃんちゃん)役」や「赤ちゃん(バブちゃん)役」で甘えてきたら、たくさん可愛がってあげましょう。
また、保育士が馬役になる「お馬さんごっこ」や足に乗せて「お船ごっこ」など簡単な遊びでも、楽しいスキンシップの時間はつくれますよ。
4歳児とのスキンシップ遊び
4歳児は、徐々にルールが守れるようになり集団遊びもできるようになります。
例えば、「はないちもんめ」や「だるまさんが転んだ」などのふれあい遊びでは、楽しく仲間や保育士とスキンシップ遊びをする事ができますね。
5歳児とのスキンシップ遊び
5歳児にはマットや鉄棒などの運動を保育の中で取り入れてみるのも手です。
でんぐり返しでの保育士の補助、鉄棒でも肌のふれあいを通して「できた!」が増えていくことはスキンシップ遊びに向いています。
保育園でのスキンシップ疑問点や注意点
ここまで、保育園でのスキンシップの重要性や年齢別のスキンシップ遊びをご紹介してきましたが、実は保育士さんの中には子どもとのスキンシップで悩んでいる人も少なくないようです。
子どもからの過度なスキンシップ!保育士はどこまで受容するべき?
「胸を触られた」「お尻を触ってくる」「カンチョウをしてくる」などプライベートゾーンへのスキンシップを求めてくる幼児への対応に困っている保育士さんは多いようです。
保育園の子どもは、まだ人との関わりを少しずつ学んでいる最中。
保育士さんは「してはいけない事」や「触られて嫌なこと」を子どもにしっかりと伝えましょう。
スキンシップは、子どもも大人も心地いい関わりの中で行いながら絆を育むものです。
何度も過度なスキンシップを繰り返す子への対応に困ったら、先輩や園長に相談しましょうね。
スキンシップは何歳まで(いつ)するべき?
スキンシップは何歳になっても必要です。
大きくなったからといって、無理に子どもとのスキンシップをやめる必要はありません。
しかし、年齢によってスキンシップの方法は変えていくのがいいでしょう。
0歳児が喜ぶスキンシップ遊びをしても、5歳児には楽しくない場合もあります。
特定の保育士にスキンシップを求めてくる子供への対応は?
特定の保育士さんでないと、嫌がってスキンシップを取らせてくれない子もいます。
少し負担かもしれませんが、まずは保育士さんが子どもの不安な状態や思いを受け止めてあげましょう。
スキンシップによって、子どもの心が安定してきたら徐々に他の保育士との関係も築いていけるようになる事が多いです。
保育園でのスキンシップで信頼関係を築いていきましょう
保育園でのスキンシップには、保育士にも子どもにもメリットがいっぱいあります。
お互いが心地よくスキンシップできるような遊びやコミュニケーションをとっていきたいですね。