鬼ごっこは昔からの定番の遊び。今回は、高鬼や色鬼などの鬼ごっこの定番5つとだんごむし鬼ごっこなど変わり種4つのルールや楽しむポイントを紹介します。
いつもの遊びでは飽きた子ども達をあっと言わせましょう!
定番の鬼ごっこ5つ
多くの人に親しまれている鬼ごっこ。子どもの時に遊んだことがある大人も多いのではないでしょうか。鬼ごっこは楽しいだけでなくルールを通して「きまりを守る大切さ」「きまりごとに気付き、守ろうとする」「守ることにより集団で遊ぶことができる」といった社会性を養う役割もあります。
そんな鬼ごっこをまずは定番5種の基本のルールはもちろん、もっと楽しむポイントや一味違ったアレンジを紹介していきます。
1. 誰もが知っているシンプルな鬼ごっこ【鬼ごっこ】
多くの人が知っている定番の鬼ごっこ。基本になる鬼ごっこのルールと、意外と知らない豆知識やさらに楽しむためのポイントを紹介します。
定番の鬼ごっこのルール
まず鬼を1人決めます。数を10数えて鬼がみんなを追いかけます。タッチされた人は鬼になり、交代します。10数えたら交代した鬼はみんなを追いかけます。
定番の鬼ごっこをもっと楽しむポイント
大人数で行う場合は最初の鬼の人数を増やすと楽しいです。誰が鬼なのか分かりやすいように、鬼は帽子を被ったり、色の違う服を着たりすると、年少さんも遊びやすいでしょう。
鬼を増やすならこんなアレンジも
交代せずに鬼が増える「増え鬼」はシンプルなルールながらも大勢の鬼に追いかけられるスリルで盛り上がるはず。
タッチされたら鬼と手を繋ぎ一緒に鬼になる「手繋ぎ鬼」は協力することが必須で、自分1人で動くわけではないので周りを気遣う力も養われます。
2. お題を出題する変わった鬼ごっこ【色鬼】
色鬼や物鬼のルール
まず鬼を決めます。次にみんなで鬼に向かって「鬼さん鬼さん何の色?」と問いかけます。鬼が色を大きな声で伝えて10秒数えます。10秒後に色を見付けていない人は鬼にタッチされます。
色鬼や物鬼をもっと楽しむポイント
自分の身に着けている物はNG、他の子どもと同じ物はNGなど、子どもの年齢によってルールを設け、難易度を上げてみるのも良いでしょう。
3. 助け合いで盛り上がる鬼ごっこ【氷鬼】
氷鬼のルール
まず鬼を決めます。数を10数えて鬼がみんなを追いかけます。タッチされた人はその場で凍り動けなくなります。凍った人は他の人にタッチしてもらうことで再び動けるようになります。鬼がみんなを凍らせることができたら鬼の勝ちです。
氷鬼をもっと楽しむポイント
鬼役をやりたい人、次は逃げたい人がいるかもしれないので、1回のゲームは5分や10分などの区切りをつけて交代するといいですね。
【バナナ鬼】氷鬼をアレンジしてもっと楽しもう♪
バナナ鬼とは、「氷鬼」に似た遊びで鬼にタッチされたらバナナになってしまう鬼ごっこです。基本的なルールを理解できるようになった4・5歳児に特に人気の高い鬼ごっこで、バナナを他の果物に変えたり、皮をむく動作を食べるフリにするなどアレンジも楽しめるとても盛り上がる鬼ごっこです。
バナナ鬼のルール
鬼にタッチされたら掌を合わせて上に伸ばしバナナのポーズで固まります。
他の子ども達にバナナの皮をむく動作をしてもらうと、再び動けるようになります。他の果物に変えたりしてルールを考えるのも楽しいですよね。
4. 年少さんでも楽しめるルールのわかりやすい鬼ごっこ【高鬼】
高鬼のルール
まず鬼を決めます。数を10数えて鬼がみんなを追いかけます。逃げる人は高いところにいるとタッチされません。高い場所にいられるのは10秒までで移動しなくてはいけません。鬼はタッチすれば勝ちです。
高鬼をもっと楽しむポイント
小さな子どもと遊ぶ場合は、大人や高学年が鬼になると遊びやすいです。「高い場所」の定義は地面より高い場所なのか、鬼よりも高い場所なのか変えてみても面白いです。
5. 道具を使った鬼ごっこ【しっぽとり】
しっぽとりのルール
まず参加者全員のズボンにしっぽの先を入れます。しっぽは鉢巻きなど走った時にひらひらとするものがおすすめです。走り回っていい範囲を伝え、しっぽを取られないように逃げ、しっぽを取れるように追いかけます。しっぽを取られたら応援席に行き、他の人を応援します。1回のゲームの時間が長いと早くにしっぽを取られた人が退屈してしまうので、3分、5分と時間を設定しましょう。
しっぽとりをもっと楽しむポイント
走って良い範囲を設定しておくと危険もなく楽しめます。
最後まで残ったら勝ち、しっぽを多く取った人が勝ち、チーム戦にするなどのルール変更も柔軟にしてみましょう。
いつもと違うアレンジ鬼ごっこ4つ
慣れてくると「鬼ごっこは飽きた」という悲しい子どもの声もちらほら。とはいえ外で元気に遊んでもらいたい!そんな時はアレンジ鬼ごっこはいかがでしょうか。
6. 接触なしの鬼ごっこ【影ふみ】
影ふみのルール
まず鬼を決めます。数を10数えて鬼がみんなを追いかけます。影を踏まれた人は鬼になり、交代します。
影ふみをもっと楽しむポイント
影ふみの面白いところは、場所によって影の大きさが変わるところです。大きな木に隠れると影も重なるなどの発見ができるのも子ども達にとっては楽しみのひとつです。
また、影ふみは鬼が逃げる人を捕まえる時に接触しません。今のご時世にぴったりで、怪我の防止にもなる鬼ごっこと言えるでしょう。
7. 【だんごむし鬼ごっこ】
だんごむし鬼ごっこのルール
まず鬼を決めます。数を10数えて鬼がみんなを追いかけます。逃げる人が「だんごむし!」と言って小さく丸くなると、鬼はタッチできません。鬼にタッチされませんがそのまま動くことはできず、仲間に「ツンツン」と言ってつついてもらえば再び動けます。タッチすれば交代ですし、全員がだんごむしになったら鬼の勝ちとなります。
だんごむし鬼ごっこをもっと楽しむポイント
なかなか鬼が交代しない場合もあるので、時間制限を設けると良さそうです。
8. 全員が鬼で全員で逃げる【3色鬼】
3色鬼のルール
まず3つのチームに分かれます。今回は赤青黄の3色で説明します。ジャンケンのような関係で、赤は青を追いかけ、青は黄を追いかけ、黄は赤を追いかけます。タッチされたら自分のチームのろうやで待機します。仲間からタッチされると復活できるので、チームワークが必要な鬼ごっこです。
3色鬼をもっと楽しむポイント
ルールに慣れるまで、ろうやは作らずに遊んでみても良さそう。
慣れてきたら、ろうやの見張り係や仲間を救出する係など遊びが広がりそうです。
9. みんなで協力!仲間外れにならない【いもむし鬼ごっこ】
いもむし鬼ごっこのルール
まず鬼を決めます。鬼以外の人は列になって前の人の肩に手を置きます。1番前が親で1番後ろを子と呼びます。鬼は子をタッチすれば勝ちです。親は子がタッチされないように逃げます。鬼に子がタッチされたり、列が切れたりすると鬼の勝ちです。次は、鬼がこの後ろに付き、親が鬼となります。
いもむし鬼ごっこをもっと楽しむポイント
ひと通り全員が鬼になったら並び替えをしましょう。
全員が協力しないと勝てないので普段一緒に遊ばない子ども達同士でも楽しめます。
ジャンケン以外の鬼の決め方
鬼さんだーれ?
鬼さんだーれ?のルール
まずは全員で手をつなぎ大きな輪になったら目を閉じます。保育士さんは「○○ちゃんから始めるよ!」と声をかけ、そこから時計回りに「お」「に」「さ」「ん」「だ」「あ」「れ」「きー」「まっ」「た」と、言いながら肩をポンとタッチしていきます。最後の「た」でタッチした子どもが鬼役になります。
鬼ごっこをする時に気をつけること3つ
鬼ごっこはシンプルなルールで大人も子どもも楽しめる遊びですよね。ですが、子ども達と遊ぶ時は、より気を付けなければいけない点もあります。
そんな鬼ごっこをみんなが楽しむために意識しておく3つの注意点を紹介します。
1. 怪我をしないようルールを決める
鬼ごっこは道具を使わない遊びですが、子ども同士でぶつかったり怪我に繋がることもあります。防止するためには、逃げる範囲や追いかけ方の決まりを作りましょう。
危険な遊具の周りで遊ぶことは避け、適正な人数で遊びましょう。
2. 仲間外れがないように気を付ける
鬼ごっこをしていると、仲の良い子だけで盛り上がることもあります。本人達に悪気は無くても、仲間外れにされているように感じる子どももいるでしょう。
ルールはしっかり守りながら、目の届く範囲で鬼ごっこをしましょう。
3. 何度も同じ子が鬼にならないように工夫する
鬼ごっこをしていると鬼ばかりしている子、鬼になりたくない子が出てきます。均等に遊べるよう工夫が必要です。
同じ子が3回鬼をやったら保育士と鬼役を交代するなど、なるべく全員が鬼をできるようなルールを設定しましょう。
鬼ごっこの楽しみ方は子どもの数だけある!
今回は定番の鬼ごっこ5つと少し変わった鬼ごっこを4つ紹介しました。同じルールばかりだと子ども達も飽きてしまいますよね。
アレンジ次第でいろいろな遊びができる鬼ごっこ。もっと楽しむポイントを参考にしながら子ども達の人数や年齢に合わせてルールを変えて楽しみましょう!
保育士ワーカー