子ども達に大人気のスライム遊び。「夏にヒンヤリとした感触遊びを取り入れたい」「戸外に出られないときの室内遊びを充実させたい」というときにピッタリの活動です。この記事では、スライムのさまざまな作り方やアレンジ方法を解説します。より楽しい活動になるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スライムを楽しもう!指導案に記載するねらい
保育園でスライム遊びを取り入れる際は、指導案に以下のようなねらいを記載しましょう。● スライムのやわらかく冷たい感触を楽しむ
● 期待感を持って取り組む楽しさを味わう
● 手指をしっかり動かして遊ぶ
● ちぎったり丸めたり自由な発想で創造力を培う
● お友達と共感し合う楽しさを味わう
● 自分だけのスライムを作ることで達成感を味わう
ただ遊ばせるだけでなく、ねらいを持って活動することが大切です。 【ホウ砂あり】基本のスライムの作り方
スライムを作るときは「ホウ砂」を使用します。薬局などで簡単に手に入りますが、乾燥材や殺虫剤に使用されるもののため安全ではありません。目や口に入らないよう、十分注意しましょう。
準備するもの
● ホウ砂
● 洗濯のり
● 水
● 紙コップ
● 割り箸
作り方
1. お湯30mlに少量のホウ砂を混ぜ合わせる
2. 水50mlに絵の具を混ぜ合わせる
3. 作っておいた色水と洗濯のり50mlを混ぜ合わせる
4. そこに少量ずつホウ砂水を入れて素早く混ぜる
ホウ砂の量はスプーン半量くらいですが、およそで構いません。ホウ砂はお湯の方が溶けやすいですが、水でも問題なく作れます。ホウ砂水の量に対して、約2倍の洗濯のりを目安にしましょう。
アレンジ
スライムに絵の具で色をつけるほか、以下のようなアレンジがあります。● 泡を加えてふわふわのスライム
● ラメを入れてキラキラのスライム
● スパンコールを入れてオシャレなスライム
ラメは、ネイルアートに使用するような細かいものがおすすめです。ポイントは、混ぜ合わせる段階で入れること。小さなビーズなどを活用する際は、誤飲に十分注意しましょう。オリジナリティ溢れるスライムができるため、ぜひ試してみてくださいね。 注意点
● 絵の具水やホウ砂水は保育士があらかじめ作っておきましょう
● 紙コップに線を引いておくと入れる量が分かりやすくなります
● ホウ砂水は固さを見ながらゆっくり注いでいきましょう
● 手や口に入れないよう十分注意しましょう
【ホウ砂なし】簡単なスライムのアイディア
目や口に入れることを考えると「やはりホウ砂は使いたくない…」と、考える人も多いのではないでしょうか?そこでここからは、ホウ砂を使わないスライム作りのアイディアをご紹介します。
片栗粉スライム
準備するもの● 片栗粉
● 水
● 大きめの容器
● 割り箸やスプーン
● 計量カップ
作り方1. 片栗粉の半分程度の水を用意する2. 水と片栗粉を大きめの容器に入れる3. しっかり混ぜ合わせるポイント● 水を少しずつ足しながら混ぜると固さを調節できます
● 片栗粉のため万が一口に入れてしまっても安心です
● ホウ砂で作ったスライムとは違い、やや固くドロドロした感触になります
重曹スライム
準備するもの● 重曹
● クレイ粘土
● 水
● 大きめの容器
● 計量カップ
作り方1. 水100mlにスプーン1杯の重曹を溶かして重曹水を作る2. 水100mlに絵の具を溶かして色水を作る3. クレイ粘土と色水を混ぜる4. 重曹水を少量ずつ入れながら固さを調節するポイント● 粘土を使用することでモチモチとした感触になります
● 重曹水はスプレーにすると量を調節しやすくなります
洗濯のりスライム
準備するもの● 洗濯のり
● 洗濯洗剤
● 大きめの容器
● 割り箸やスプーン
● 計量カップ
作り方1. 洗濯のりと洗剤を大きめの容器に入れる2. 固まるまでしっかり混ぜる3. 固まってきたら手でこねるポイント● 洗濯洗剤は洗濯のりの4分の1程度です
● こねながら水彩絵の具を加えるとカラフルなスライムになります
● 洗剤で手が荒れてしまう子どももいるため注意が必要です
スライムで遊ぶときに準備したいもの
スライムができたら、触ったり形を変えたりして楽しみます。遊んでいる途中でさらに水を加えて、固さを変えてみても良いですね。そのほか、以下のようなものを準備すると、スライム遊びの幅がグッと広がりますよ。
お箸やスプーン
スライムをお箸でつまんだり、スプーンですくったりしてみましょう。スライムの固さによっては、なかなか難しいため集中して遊んでくれますよ。
デザートカップ
色をつけたスライムをカップに入れると、なんだかおいしそうなデザートに見えてきます。ジュースやアイスに見立てながら遊ぶと、より楽しくなりますよ。
ハサミ
固めのスライムをハサミで切ってみると「ザクッ」と、不思議な感触を味わえます。鋭利な切り口がトロンと垂れていく様子も、とても見応えがあります。
ストロー
スライムにストローで空気を吹き込むと、プクッと膨らむ様子を楽しめます。丸いスライムにしっかりストローを差し込むのがポイントです。誤って吸ってしまわないよう、十分注意しましょう。
おはじき
スライムにおはじきを埋めてみるのもおすすめです。どこにあるか、探し当てながら楽しめます。スライム同様、誤飲には十分注意しましょう。
スライムで遊ぶときの注意点
スライムで遊ぶときは、以下のようなポイントに注意しましょう。
掃除しやすいよう工夫する
スライムで遊ぶと、掃除が大変です。とくに、投げて遊ぶとスライムの破片があちこちに飛び散ります。あらかじめ、床にビニールシートを敷いておくと片付けの負担を軽減できますよ。また、事前に不要なものは片付けておくことも大切です。
誤飲しないよう目を離さない
「スライムは口に入れない」などの約束を伝えても、乳児クラスの子ども達はついつい口に運んでしまいます。誤飲を防ぐため、スライム遊びのときは目を離さないよう注意しましょう。しっかり目が届くよう、少人数ずつ実施するのもおすすめです。
髪に絡まないように結んでおく
髪に絡まったスライムはなかなか取れません。髪の表面についたスライムはお湯やシャンプーで洗えば取れますが、しっかり絡まっている場合は髪の毛を切るしかないことも。髪が長い子どもは、事前に結んでおくと安心です。
スライムの保管場所を確保する
遊び終わったスライムを放置していると、乾燥して固くなってしまいます。あらかじめ保管場所を準備しておくと良いでしょう。ビニール袋のほか、ペットボトルなどもおすすめです。
終わったあとはしっかり手を洗う
スライムがついた手で目を触ると、充血する可能性があります。スライム遊びのあとはしっかり手洗いを促しましょう。また、食紅などを使用すると、手に色が残る可能性も。よく手を洗ったうえで、保護者にも一言伝えておくことが大切です。
まとめ
この記事では、基本的なスライムの作り方や、ホウ砂を使用しないスライムの作り方を解説しました。0~1歳児で誤飲が不安な場合は、作ったスライムを袋に入れて触るのもおすすめです。また、袋に入れたまま足で踏んでみても、不思議な感触を楽しめますよ。ぜひ試してみてくださいね。