「紙皿でどんなコマが作れるのか知りたい」
「年齢にあった紙皿コマの製作をしたい」
「紙皿コマを製作するにあたってのねらいがわからない」
お正月に向けて紙皿コマの製作を計画している保育士さんは多いのではないでしょうか。
簡単な工程で製作することができる紙皿コマは、3歳未満児から3歳以上児のすべての年齢におすすめですが、年齢によって製作のねらいや内容が異なります。
年齢にあったねらいをしっかりと捉えておくと、製作の準備や子ども達への言葉掛けもしやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
また、廃材でのコマ作りも紹介しているので、普段の保育にも取り入れてみてくださいね。
紙皿でコマを製作する時のねらい
紙皿のコマの作り方を紹介する前に、まずはねらいをしっかりと抑えていきましょう。<年齢別のねらい>・0〜1歳児…保育者と一緒に絵の具の感触やクレヨンを使って色の変化を楽しむ
・2歳児…自分でクレヨンを持ち自由に表現することを楽しむ
・3歳児…紙皿に模様を描いたり道具を使って製作し、作ったコマで友達と一緒に遊ぶことを楽しむ
・4歳児…道具を使って製作を楽しんだり、作ったコマで工夫して遊ぶことを楽しむ
・5歳児…好きな道具や廃材を使って自分のイメージを表現したり、製作やコマ遊びの楽しさを友達と共有する
ねらいが明確になると、製作を準備するにあたって何をどこまで準備すればいいのかも見えてきます。クラスの子ども達の成長具合によってねらいは変わってきますので、今の子ども達の様子をよく観察してねらいを設定してみてくださいね。 【年齢別】紙皿でコマを製作しよう
それではさっそく年齢別に紙皿コマの製作をしていきましょう。
0〜2歳児におすすめの紙皿コマ
0〜2歳児の製作では、子ども達が紙皿に手形をスタンプしたりクレヨンなどで模様を描き、保育士さんがペットボトルのキャップを紙皿の真ん中に貼り付けてあげるコマがおすすめです。【用意するもの】・紙皿1枚
・ペットボトルのキャップ
・両面テープ
・スタンプ台やクレヨンなど
【作り方】(1)紙皿の内側に模様を描いたり手形をスタンプしたりする(2)絵を描いた方を内側にして十字に折線を付ける(紙皿の外側の中心がとがることで回るようになります。)(3)ペットボトルのキャップの外側に両面テープを貼り紙皿の中心に貼り付ける(4)キャップ部分をつまんで回す2歳児クラスでは、自分で紙皿が折れるようであれば裏側に折り線を描いておくと製作しやすくなります。 3〜5歳児におすすめの紙皿コマ
3〜5歳児の製作では、絵を描く・シールを貼る・ちぎり絵など様々な方法で模様を描き、ハサミなどの道具を使って紙皿を円錐にしたり回す部分を取り付けたりしていきましょう。【用意するもの】・紙皿1枚
・ペットボトルのキャップとストロー
・セロハンテープと両面テープ
・模様を描くもの
・シール
・ちぎり絵用の色紙とのり
【作り方】(1)紙皿に自由に模様を描く(2)ハサミで1箇所紙皿の中心まで切り込みを入れる(3)紙皿の裏側の切った部分に両面テープを貼り、円錐になるように紙皿の端が2cmほど重なるように内側に入れて貼り付ける(4)模様を描いた側の紙皿の中心にペットボトルのキャップを貼り付ける。(5)回す部分をストローで作る場合は、ジャバラ部分を切り取りまっすぐな方のストローを使います。ストローの先を十字になるように2cmほど4箇所切り込みをいれ、切った先を広げて紙皿の中心に貼り付ける。 紙皿以外のコマのアイディア集
紙皿以外にも牛乳パック・ダンボールを使ったコマの作り方を紹介していきます。4〜5歳児になると創造力が豊かになるので、たくさんの材料の中からコマ作りを楽しめるように準備してみるとおもしろいかもしれません。
牛乳パックのコマ
【用意するもの】・牛乳パック
・ペットボトルのキャップ2個
・マーカーペンやマスキングテープなど模様を描けるもの
・はさみ
・テープ
【作り方】(1)牛乳パックを十字になるように開き、注ぎ口の部分を切り取る(2)4辺を半分の長さに切り、角を丸く切り落とす(3)好きな模様を描く(4)牛乳パックの表裏の中心にペットボトルのキャップのギザギザ部分を内側にして1個ずつ貼り付ける3歳未満児クラスで取り入れる場合は、(2)の工程まで準備しておきましょう。 ダンボールのコマ
【用意するもの】・ダンボール
・模様を描くもの(ちぎり紙やシールなどでもOK)
・タコ糸90cm
・定規
・キリ
・のり
【作り方】(1)ダンボールで直径10cmの円を2つ作り、好きな模様を描く(2)模様を描いた方を外側にして2つを貼り合わせる(3)中心から5mmの部分にキリで穴を直線上に2つ開ける(4)開けた穴にタコ糸を通し輪っかになるように端を結ぶ(5)糸を回して引っ張って遊ぶキリでの作業は難しいので、5歳児以外では保育士さんが開けておくと安心です。また、ダンボールを切るには力がいるので、クラスの子ども達の発達を把握した上で取り入れるようにしてください。 まとめ
紙皿コマやその他の材料を使ったコマの作り方を紹介しました。
作ったコマで遊んでいるうちに「もっと早く回したい」「もっと長く回したい」と、子ども達から嬉しい言葉が聞かれるかもしれません。そんな時は、切り方を変えてみたりプラスしてみたりして、子ども達と一緒に試行錯誤しながら楽しんでみてくださいね。