弾けないとダメではないけれど…ピアノは弾けると楽しい♪
朝やおかえりの時間、季節の行事、参観、音楽発表会など、ピアノを弾く機会がとっても多い保育の現場。ピアノを弾くのが得意な保育士さんは、慣れたら自分でアレンジを加えてみるなど、楽しみながら伴奏をすることが出来ます。しかし、苦手な保育士さんにとっては大変なのが現実で、ぜんぜん些細な問題ではなく、苦手な人には本当に一大事なんですよね…。もちろんピアノ演奏をしなくていい保育園を選ぶこともできます。しかし、ピアノ演奏ができることで、保育の幅が広がります。そこで今回は、ピアノが苦手・初心者な保育士さんだけど、弾けるようになりたい方に向けてわかりやすい練習方法の導入編からご紹介します!導入編では、ピアノに触る前に知っておきたいことをレクチャーするので、一緒に見ていきましょう。
【導入編1】まずは、ピアノを弾くときの正しいフォームをチェック
まずは、ピアノを弾くときの基本のフォーム(手の形)をチェック。間違ったフォームで弾くと、手首を痛めてしまう上に鍵盤のミスタッチも増えてしまいます。 正しいフォームを覚えましょう。
正しいフォームはこちら
① 野球ボールを上から優しく包み込むイメージでフワッと丸い手の形を作る。② 軽く脇を閉めて力を抜き、手の甲と手首が平行になるように意識する。※このとき、ひじが斜め上にあがらないように気をつけてくださいね。
ピアノの先生は、ネコのような手と表現する人も多いので、ネコの手と覚えるのもいいでしょう!写真のように、ネコのような丸い手を意識して弾くようにしてください♪
間違ったフォームになっていない?自分のフォームをおさらい
弾き始めは正しいフォームで弾いていても、ピアノを弾いているうちにほかのことに気を取られて、フォームのことを忘れてしまいがちです。そのまま間違ったフォームのクセがついてしまわないよう、少し自分のフォームを振り返ってみましょう。
間違いのフォーム①
1つ目は、指がピンと伸びてしまい、手の甲がべチャっと鍵盤にくっついてしまうフォーム。鍵盤の移動がスムーズにできなくなってしまいます。
間違いのフォーム②
2つ目は、手首がだら~んと下がって体重が乗ってしまっているフォーム。このフォームは弾きづらいだけでなく、手首に負担が掛かり痛めてしまいます。
【導入編2】運指(うんし)の基本をレクチャー
そもそも運指とは?
楽譜には、上図のように音符に振られている番号があり、これを「運指(うんし)」と言います。手の大きさや指の長さが一人ひとり違うので、あくまで一般的な目安になりますが、“この指を使えばうまく弾ける”という番号です。この運指の基本をマスターすると、指が絡まることなくスムーズに弾けるようになります!まずは指番号から覚えていきましょう。
指番号を覚えよう
左右10本の指には、それぞれ決まった番号が存在します。上図のように、親指が①、人差し指が②、中指が③、薬指が④、小指が⑤となります。手の指は左右対称になっているので、内から外に向かって①~⑤と覚えましょう。
「指くぐり」を覚えて運指を完全マスターしよう
「指くぐり」とは、親指をほかの指の下をくぐらせる弾き方を指します。指くぐりをマスターすることで、1曲をスムーズに弾けるようになります。指くぐりが必要なフレーズで指くぐりをしないと、弾きづらいうえにブチッブチッと音が切れてしまい演奏が止まってしまうので、一緒にマスターしていきましょう。
指くぐりをする前に…。こんなときどうする?
上記のような譜面が出てきたとき、あなたは右手でどのように弾きますか?これを単純に右手の親指から弾き始めると、ド レ ミ ファ ソ…と「 ラ シ ド 」を弾く指が足りなくなってしまいます。次にある、ラの音をそのまま親指で弾こうとすると、ブチッと音が切れてしまいます。
そんなときのための「指くぐり奏法」
まずは、上記の楽譜と指番号を見てください。ファを4(薬指)で弾かず、1(親指)で弾いていますよね。これは、指くぐり奏法を使った弾き方です。
【基本的な指くぐり奏法】
②中指を鍵盤に着けたまま親指をファの鍵盤へ移動させる。
※中指を鍵盤から離してしまうと、音が切れてしまうので注意しましょう。③ファの音を弾くと同時に、3(中指)を鍵盤から離す。
指くぐりを理解できたら、下記のシートで実際に練習してみましょう。
スムーズにできるようになるまで繰り返し練習してみてくださいね。
ピアノの導入編は保育士さんへの第1歩、諦めずにがんばりましょう!
初めの基礎を理解するきっかけがないと嫌煙しがちなピアノ。基礎の練習を諦めずにコツコツと練習を重ねることで、できるようになります!保育園で子どもたちと楽しくピアノの時間を過ごせるようにばんばりましょう♪きれいなフォームで指くぐりができるようになったら、リンクの基礎編もチェックしてみてくださいね。 ▲保育士さんの仕事の悩み・転職活動は、保育士ワーカーにご相談ください☆