保育士×園児 人間関係を築く上で実践したい“子どもを惹きつける雰囲気づくり”とは?
「○○組さん!静かにしましょう!」こんな風に、いつも大きな声を出して子ども達へ発信しなければ届かない。
他の先生はうまくやっているのに、何で私はうまくいかないんだろう・・・。
そうやって悩んでしまうことってありませんか?
特に、保育士から子ども達に向けてお話をする時などの、静かにしなければならない場面!
何度も大きな声で伝えないと、静かにならないことはよくあることです。
ですが、自分の感情に素直な子ども達だからこそ、惹きつけるような雰囲気作りはとっても大切!
今回は、そんな、“静かにしなければならない場面”で使える、雰囲気の作り方をシーン別にご紹介!
ワイワイと賑やかな場面から、お話を聞く雰囲気づくりへ
朝のあつまりや自由遊びの後など、これからの活動を伝えるときは保育士へ注目し、
静かに話を聞いてもらわないといけませんよね。
でも、パワー全開でワイワイと元気いっぱいな子ども達!
テンションが上がると収集つかないこと、たびたびありませんか?
そんな時、保育室や園庭でも使えるのがコレ!
声に抑揚をつけてみる
○○組さーん!は大きな声で、△△先生の声が聞こえますか~?は小さな声で言います。
この時「ヤッホー」と叫ぶ時と同じポーズで、頬の前で両手をパーにして大きめにアクションをするのがポイント!
ただ声に出して言うだけでなく動作を取り入れることで、気になった子どもたちが保育士へ注目します。
保育士が楽しそうにすると子ども達も「ハーイ」と笑顔で応じてくれるので、明るい雰囲気でお話をすることが出来ますよ♪
次の行動へ切り替えるときにもオススメです!
トントン○○♪
保育士さんなら、だいたい知っている!お散歩や遠足、園庭での運動あそびなど、子ども達が整列する必要がある時にするのが、このトントン前。
「トントン」と言いながら手拍子を2回、「ま~え」と言いながら“前へならえ”のポーズをします。
園庭に出るとき、「お靴を履いたら外に並びます」と事前にお話ししたものの・・・。
子ども達は楽しくなってテンションが上がってしまい全力疾走で走り回る!!!
こういったことは日常茶飯事ですよね(笑)
そんな時は、トントン前から色々なバリエーションを増やしてみましょう。
トントンあたま♪(頭) トントンか〜た♪(肩)
トントンおなか♪(腹) トントンおこし♪(腰)
トントンおしり♪(尻) トントンひ〜ざ♪(膝) 自分が言った体の部位を両手で触ります。顔のパーツでも楽しいです♪
おしりの時は、腰をツンと突き出して少し面白いポーズをすると、子ども達は大爆笑!!
走り回っていた子ども達も、その楽しいところへ混ざりたくて、みるみるうちに集まってきますよ♪
最後は、「トントンおくち♪」を2~3回しながら声のボリュームを下げていくことで、
お話を聞く雰囲気へ持っていくことも出来ます。
お昼寝前の絵本の読み聞かせ、みんなが集まりたくなる雰囲気づくり
保育園では日課のお昼寝。3歳児クラスまでは導入している園がほとんどではないでしょうか?
4・5歳の子どもでも、その日の調子でお昼寝が必要な場合だったり、夏のプールの時期はお昼寝を取り入れていたりしますよね。
寝る前の絵本の時間なのに、必ずと言っていいほどゴロゴロと寝転がって遊び始めたり、お昼寝前なのにテンションが上がって保育室を走り回ってしまう子がいたりしませんか?
みんなが集まって絵本を見る時間、実践したい雰囲気づくりがコレ!
ひとりひとり名前を呼ぶ♪
子ども達は集団生活の中で、自分を見てもらいたい!という気持ちを強く持っています。
そこで、手遊びを交えながら名前を呼んでいくと「自分も呼ばれたい!」と、輪に入ってくるんです♪可愛いですよね(o^^o)
“やおやのお店”という手遊びをご存知ですか?
「や―おやの おみせにならんだ し~なもの みてごらん♪」の歌詞でお馴染みのあの歌です♪
野菜の名前だったら手をパンパンと2回叩いて、野菜じゃないものだったら手は叩かない。このゲーム感覚の手遊びを、名前を呼ぶバージョンに変えたのがコチラです!
こんな感じで、クラスの子ども達の名前をランダムに呼んでいきます♪
必ずひとり1回、全員の名前を呼んであげてくださいね。
違うクラスの子どもや先生を混ぜて手を叩くふりをすると、子ども達はハラハラして、より楽しんでくれます!
お昼寝前にもいいですが、帰りのあつまりの時などにもオススメです☆
その後は、「おはなし おはなし」や「はじまるよ」の手遊びを導入し、ゆったりとした雰囲気作りをしてから絵本の読み聞かせへと移行すると、子ども達も絵本の世界へ入っていくことが出来ますよ♪
まとめ
いかがでしたか?
子ども達は感受性が豊かだからこそ、雰囲気で気持ちも一変します。
楽しい雰囲気をつくることで子ども達も安心できることから、信頼関係もより一層深まりますよ!
信頼関係が浅いうちは、保育士を試すような行動をとる子どももいるかもしれません。
ですが、まっすぐな心で向き合ううちに、簡単な声かけで子ども達が注目するといった変化が現れてくるでしょう。
大人の気持ちをぶつけるのではなく、子どもの目線に立って楽しく保育をしていきたいですね☆