保育士の履歴書の書き方!志望動機の書き方から貴園の使い方まで紹介

履歴書の書き方
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保育士さんの就職活動において、必須の履歴書。「志望動機でつまずいている」「貴園とはいつ使うもの?」等不安のある方は必見!基本の書き方や志望動機の書き方のポイントなどを紹介します。履歴書の正しい書き方を知り、あなたの人柄や魅力をアピールしましょう!

履歴書を書くときに意識したい3つのポイント

履歴書を書く女性
履歴書から自分をアピールする大切なポイントが大きく分けて3つあります。丁寧に美しい文字を心掛けること、志望動機は具体的に描くこと、保育に活かせる趣味や特技をアピールすることの3つです。
この3つは採用されるための基本となりますが、どこに気を付ければいいのか詳しく見ていきましょう。

1. 誤字脱字無く丁寧に美しい文字を心がける

履歴書を書く上でまず気を付けたいのは「丁寧に美しい文字で書く」こと。

最近では、書類作成にパソコンを使う保育園が増えてきていますが、それでもお便りや連絡帳など手書きで書くことの方が業務の大半を占めています。履歴書では、読み手にわかりやすく丁寧な字を心がけて書きましょう。最後に誤字脱字を確認することも重要です。

2. 志望動機は具体的に描く

履歴書を書く上で気を付けたい2つ目のポイントは「志望動機は具体的に書く」こと。

志望動機の欄ではあなたがどれだけ熱意を持って応募してきているのかを見極める重要な項目です。志望動機を書くために園の方針や求める人材について把握することは大前提です。応募にいたるまでのエピソードなどを含ませつつ自分の言葉で明確に伝えましょう。

3. 保育に活かせる趣味や特技をアピールする

履歴書を書く時の3つ目のポイントは「保育士として活かせる特技や趣味を積極的にアピールする」ということです。

例えばピアノやダンス、歌の経験は保育の中で子どもたちに教える機会があり、充分にアピールできる材料となります。スポーツの経験や実績があれば、体力がある、目標に向かって努力できるなど好印象を持ってもらえるでしょう。
特技や趣味で、保育に活かせそうなものは積極的に取り入れていきましょう。

志望動機の書き方のポイントと例文

ガッツポーズをする男女
志望動機の欄では、「数多くある求人の中で、なぜこの保育園を選んだのか」「園の方針や理念など園のことを理解しているか」を担当者はチェックしています。
志望動機を書くにあたって、注意しなければならない3つのポイントやアピールするべきポイントを例文を交えながら説明していきます。

注意したい3つの項目

1. ネガティブなことは書かない

特に転職理由を書く際には書き方に気を付けなければなりません。たとえ事実であったとしても、人間関係のトラブル、給与や休日など待遇面での不満など、直接的な表現は控えるようにしましょう。

早期退職していた場合も、職歴には記載しましょう。面接などで退職理由について尋ねられた際は、反省点や失敗から何を学び、前向きに今後どう活かすのか説明できるといいでしょう。

2. 給与や待遇面など業務と直接関係のない理由は書かない

「ほかと比べて待遇がいいから」「自宅から近いから」と本音を述べるのはNG。業務と直接関係のない内容を書いてしまうと「働ければそれでいいのか」「園自体に興味があるわけではないのか」とマイナスイメージを与えてしまう恐れがあります。

志望園の特徴や方針は、自分の理想の保育に合っているかホームページやパンフレットをみて確認し、どこに魅力を感じたか考えてみてください。

3. 使いまわしのような文章は書かない

複数の園を応募する際に、ついやってしまいがちになるのが文章の使い回しです。「貴園の保育理念に共感して~」とありきたりな文章で終わらせてしまうと、担当者に使い回しの文章だと見抜かれてしまいます。
志望動機を書く際には、応募する園の下調べはきちんと行い、自分の考えを含ませつつ文章を考えてみましょう。

未経験や新卒の場合のアピールポイントと例文

未経験者や新卒の場合は今あるスキルよりも、人柄や考え方をエピソードを交えつつアピールしましょう。
【例文】
私が貴園を志望した理由は「子ども達の個性を尊重し、心に寄り添う」という理念に共感したためです。私は保育園に通っていた頃、他の子ども達が外で遊ぶ中、教室で絵ばかり描いていました。当時の先生は私を外に連れ出すことなく「今日もいっぱい描けたね」と優しく褒めてくれました。私は今も絵を描くことが好きで、クラスの寄せ書きに全員の似顔絵を描いたこともあります。あの時の保育園の先生が、私の「個性を尊重」してくれたおかげで好きなことをずっと続けられています。保育園での体験が大人になってからも活きると考え、保育士として活躍したいと思うようになりました。私は当時の先生のように、子ども達の個性や良さを尊重し、伸ばすことのできる保育士を目指します。
チェックポイント
  • 保育士を目指したきっかけを明確に書けている
  • 自身の経験やきっかけのエピソード
  • 理念や責任を理解して保育に臨めるか
  • 保育士としてどんな保育をしていきたいか

経験5年未満の場合のアピールポイントと例文

経験5年未満の場合は、経験によって身に付けた技術により何ができるのかをアピールしましょう。早期退職した場合、辞めた理由と反省点や今後その保育園で何をしたいかも書けると良いです。
【例文】
専門学校を卒業し、現在の職場にて3年の経験を積みました。保育士としての経験値としては、まだまだ未熟ではありますが3年間経験を積む中で、次のステップとして新しい環境にて学びたいと思い、今回志望させていただきました。現在の職場では書類作成を得意としており、そのスキルを活かして業務を効率化し、貴園では、より子どもたちと深く関われる時間を作っていきたいと考えております。
チェックポイント
  • 実務経験で身につけたことをアピールする
  • 前職を辞めた理由と今後どうしていきたいか

経験5年以上や転職経験ありの場合のアピールポイントと例文

経験が5年以上ある場合や転職経験がある場合は、経験により得た具体的な技術や培ったものをアピールしましょう。何故5年以上勤務したのに退職したのか、転職するのかの理由と今後その保育園ではどのような役割で働きたいかなども書けると良いでしょう。
【例文】
私は10年、保育士として経験を積んでまいりました。今まで培ってきた経験を活かして役職へステップアップできればと思い、今回転職を決意いたしました。貴園の「子どもの声に耳をかたむけ、さまざまな体験をさせる」という方針に大変共感し、志願させて頂きました。今までの経験や自身の子育て経験を活かし、子どもたちや保護者の方も安心できる園作りに貢献していきたいと考えております。
チェックポイント
  • 実務経験が5年以上ある、転職を経験している
  • 培ってきた経験を活かして、どのように貢献していきたいか
  • 転職経験のある方は、その理由と今後のどのようにしていきたいか

基本項目の書き方のポイント

人差し指を上げる女性
履歴書を書く時に意識するポイントや志望動機の書き方を説明してきましたが、全体の基本的な書き方はみなさんご存知でしょうか。
「なんとなく知っているけれど不安」な方はもちろん「自信があるから特に意識していない」という方も必見。意外と知らない基本項目の書き方のポイントを紹介します。

【基本情報】意外と知らない書き方のルール

基本情報欄にはご存知のとおり、氏名、住所、写真や連絡先など個人的な情報を記入します。
基本のルールを知らずに書いている可能性もあるので要チェックです。

日付

履歴書の日付は提出方法によって異なります。郵送する場合は投函日を書くようにしましょう。直接面接に持って行く場合には当日の日付を記入するようにしてください。

西暦か元号の表記の仕方に関しては特に定められていませんが、履歴書全体で書き方を統一するようにしましょう。

氏名は大きく丁寧に

名前の文字は大きく、姓と名にスペースを空けて丁寧に書きましょう。
漢字のふりがなは、記入欄に「ふりがな」とあればひらがなで、「フリガナ」であればカタカナで記入します。

住所は略さない

自宅の住所を記載する場合、必ず都道府県から省略せずに郵便番号、マンション名、ふりがな、まで全て記入します。番地は「~番地~号」と丁寧に書き、「‐(ハイフン)」は使用せず書きましょう。
「連絡先」については現住所と異なる場合のみ書きます。同じであれば「同上」と記入してください。

写真は最後に貼りましょう

証明写真は、横2.4~3cm、縦3.6~4cmのもので3か月以内に撮影したものを使用します。履歴書を書き間違える場合も考えて、貼るのはすべて記入してからにしましょう。写真が剥がれてしまったときのことも考えて、写真の裏に日付と氏名を記入しておくと安心です。

連絡先は連絡の取りやすいもの

自宅に固定電話が無い場合は携帯番号でもかまいません。日中連絡がつきやすい番号にしましょう。時間指定したい場合は「備考欄」に一言記入しておきます。
メールアドレスは会社のものではなく個人のものを使用してください。携帯アドレスを記載したくない場合は、フリーアドレスを別に用意するといいでしょう。

【学歴や職歴】丁寧に書きたい重要項目の1つ

学歴や職歴は、年数を間違えず書くことはもちろん、出身校や保育園の名前などは正式名称を書きましょう。
学歴は、高校または専門学校などから学部、学科・コース名まですべて記入します。学歴を書く前の1行目の中央に「学歴」と記載しましょう。

職歴欄は採用に繋がる重要項目
職歴は時系列順に正式名称で会社名を記入してください。会社名の横に業種と従業員数のや簡単な職務内容を記載します。転職前の園の規模や即戦力になりそうな業務がわかれば、採用後が想像しやすくなるためです。

全て書き終えたら、すぐ下の行に「現在に至る」と記入し、その下の行に右寄せで「以上」と書きましょう。書ききれない場合はある程度まで記載し「詳細は職務経歴書記入」で別紙に詳細を書きます。

【免許や資格】保育に活かせるものを優先

保育士の資格だけでなく多数の資格を取得している場合は、保育に活かせる資格を優先して取得年順に記入していきます。
保育士資格を取得前の場合、免許・資格欄の資格の名称を書く欄に、「保育士資格取得見込み」と記入しましょう。

【趣味や特技】人柄が想像できる内容を記入

趣味や特技をいかせる場面の表
趣味や特技の欄は、自分の長所をアピールしたり、保育の仕事に活かせそうなものを書きましょう。例えば、読書は本の読み聞かせに、スポーツは外での遊びに役立つ趣味と言えるでしょう。

趣味や特技では人柄をアピールするチャンス
採用担当者は、趣味・特技の欄から人柄や園に適した人材かを見極めています。趣味・特技欄がある場合は、空白や特になしと記載するのは控えましょう。

面接の際にも話題になりやすく、できるだけ担当者の興味を惹くような内容を記入すると良さそうです。【こんな記事もおすすめ!】
保育業界での志望動機の書き方教えます!

【履歴書に関するQ&A】貴園とは?履歴書は手書き?

履歴書と悩む人

「貴園」と「貴社」と違いは?面接でも使える?

「貴社(きしゃ)」は、株式会社や有限会社などの企業が相手となる場合に使用します。履歴書など書き言葉では「貴社」を、面接など話し言葉では「御社」を使います。

「貴園(きえん)」は、公立の施設や社団法人、NPO法人が相手の場合に使用します。御園という言い方はせず、書き言葉と話し言葉のどちらも「貴園」を使います。
話し言葉に限定されますが「~保育園さん」といった呼び方を使っても良いでしょう。

履歴書はパソコンと手書きどちらがいいの?

合否に直接左右することではないですが、字や文章を書くことに苦手意識がない方は手書きで作成するのがおすすめです。
保育園や幼稚園では、書類やお便りを「手書き」で作成しているところも多いのではないでしょうか。そのため、選考では「どのような字を書く人なのか知りたい」と考える保育園もあり「字の丁寧さ」「文章の正しさ」をチェックされる場合もあります。

ただ、「書類はパソコンで作成したものでも良い」と考える園も増えてきています。「パソコンを使える」といったアピールポイントにもなるのでどうしても手書きが苦手だという方はパソコンで作成してもルール違反ではありません。

履歴書を送るときに添え状は必要?

「添え状」は応募先に履歴書を送付する際に共に送る、別紙に挨拶の文面を書いたもののことです。履歴書を送る際には、必ず「添え状(送付状)」を一緒に同封して送るようにしましょう。

添え状は「誰が・誰に・何の目的で・何を送ったのか」を簡潔に伝え、「ご確認よろしくお願いします」と一言、言葉と気持ちを添えることができます。履歴書や職務経歴書を郵送する際、添え状を同封するのは常識であり大切なマナー。挨拶の代わりとなる大切な物なので忘れずに作成しましょう。

アルバイトの職歴も書くべき?

アルバイトの職歴に関しては、必ずしも書く必要はありません。保育補助などの直接保育に関係する職業は記載し、長期間勤務していたものや応募職種に活かせるものも記入して良いでしょう。

慣れない「貴園」の使い方もバッチリで履歴書は攻略!

今回は基本的な履歴書の書き方のポイントについて紹介しました。「志望動機はどう書けば良いのか」「貴園とはいつ使用するのか」などの不安は疑問は解消されたでしょうか。

履歴書は文章や写真からあなた自身がどのような人なのかをアピールするための大切なものです。丁寧に書くことで時間も手間もかかる大変な作業ですが、そのぶん受け取った側の印象は大きく変わってきます。具体的な内容や美しい文字を心がけて、保育士にかける熱意を担当者に伝えましょう。

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